2014/08/10

小さなウェットフライ

最近、川面にライズリングを確認できる事が少なくなってきました。
水棲昆虫のハッチ(羽化)も新緑の頃と比べると明らかに少ない。
実は大柄な昆虫類のハッチが少ないだけで、水中では様々な生物(餌となる)が流れています。
水面下のステージに頭を切り替えなくては。

ビーズヘッドや鉛のワイヤを巻いたフライは落ち込み等の深い所を探る際には効果的。
一方で水面直下のステージもかなり重要。
依然と小さいトビケラの羽化は水面下で行われています。
そんな小型のトビケラのピューパに夢中になっている山女魚達に喰わせようと思って巻くのがこの毛鉤です。


















いわばミッジサイズのウェットフライです。
老眼に苦しむ私の場合、普通のミッジサイズのフックですとアイにティペットが通りません。
そこでがまかつのC14-BV、#14サイズの針の水平部分に小さなウェットフライを巻いたような毛鉤を作るのです。
サーモンフライで渇水期に使われるローウォータースタイルの毛鉤と同様ともいえます。

C14-BVは細いワイヤのフックだとはいえ、これだけゲイブ部が露出していてどうなの?とも思いますよね。
ですが、先日の日原川の山女魚も問題なく咥えました。
小さ過ぎるフックですと、すっぽ抜けの可能性が高いですし。
それに餌釣りでの山女魚の針だってこれくらいのサイズはあります。
魚達がいったい何に対して警戒心を抱いているのか、永遠の謎ですね。

使用するマテリアル(羽)は適当です。
ティール(コガモ)やパートリッジ(ウズラ)のようなマダラ模様が良い気がします。
それ以上に重要だと思い込んでいる点はボディーがティンセルだということ。
水中羽化中の昆虫類は脱皮殻内に気泡を発生させるのでキラキラと輝きます。
金属的な輝きは、きっとそれをイメージさせる演出をしてくれるはず。

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